お箸を使った認知症予防と指先の機能訓練・脳トレのレクで前回訪れました。その帰り際に、次は曜日を変えて来てみては?と管理者さんがおっしゃっていたのを思い出し、また応募してみました。今回は「歌って箸リン」という新しい遊びを試す目的もありました。こちらは小規模で定員さんも10名です。新しいことを試す時に反応を細かく観察するにはうってつけの規模なのです。
とにかくこちらは利用者さんと同じくらいの人数のスタッフさんがおり、各々のミッションで忙しく立ち回ってとても活気があります。また今回出迎えてくれた方は、前回のレクを体験していなかったので「お箸を使ってどんなことをするのか、もうワクワクしています」とおっしゃっていただけたのがうれしかったですね~♪その言葉通りに、レクを始めると進んで協力していただけました。曜日を変えて来ただけに、今回の参加者で「箸技」を初めて体験する方ばかりで、遊び方は特にゆっくり説明していきました。前回のメンバーの方よりも今回はおっとり静かな方が多い印象でした。認知症の進み具合もまちまちで、ゲームの理解度もまちまちですが、この協力的なスタッフさんが丁寧に寄り添ったり、笑かしたりで和気あいあいと進行させていだきました。
さて、新作の「歌って箸リン」を試してみた結果です。他の施設で歌のスピードが早くてついて来れないという反省もあったので、今回はBGMはやめ、箸タイマー2号と一緒にゆっく歌ってやってみました。それでもうまくやれる方と戸惑う方の比率は半々かな~という所です。認知症が進んだ方のレベルに合わせるとそうではない方には脳トレになりません。どの辺に合わせてリングの動かし方の改良につなげるか、という課題が浮き彫りになりました。今後もさまざまなやり方をあみだして、できるだけ広い層が楽しめる(あせったり、くやしがったり脳に汗をかく)着地点を模索していきたいと思います。こちらの施設のモットーである「口は出すが、手は出さない」自立を支援するための訓練という要素も考えると、誰でもできるレベルダウンは避けたいとも考えました。