今回、施設で使用されるエプロン作りに参加させていただきました。このエプロンは、入所者の方が食事の際に使用するものです。 参加理由は、以前、こちらの施設でのボランティアで洗濯物を干した際に、ボランティアさんの手作りのエプロンと聞き、手作りの温かみがいいなと思い、ぜひ私も作りたいと応募しました。
作業中には職員の方がたびたび声をかけてくださり、明るく丁寧にサポートしていただきました。 作業をしている側で、職員の方と入所の方がお話しているところを拝見しましたが、その親切な対応が、施設全体の雰囲気をより穏やかで安心できるものにしており、入所者の方々もきっと心地よく過ごされているのだろうと感じました。
作業の中で印象的だったのは、エプロンの素材についてのお話でした。施設では、ビニール製ではなく布製のエプロンを使用されています。その理由は「入所者の尊厳を大切にするため」と教えてくださいました。ビニール製の方が洗濯や取り扱いが簡単であるにもかかわらず、布製にこだわるのは、入所者の方々が「ただ食事をこなす」のではなく、「丁寧に食事を楽しむ時間」を過ごせるように、という配慮からだそうです。そうした考え方に、施設のあたたかさと、入所者一人ひとりへの尊重の姿勢を感じました。