15人程の利用者さんの施設で、歌のコンサートを60分させて頂きました。歌謡曲、唱歌、ジャズ、ミュージカル、クラシックまでトークも入れて24曲歌わせて頂きました。一緒に歌ったり、踊ったり、笑ったり参加型のプログラムです。
初めての伺う施設でしたが、素晴らしかったです。 事前にスタッフの皆さんより丁寧なご挨拶を頂き、やり取りをしておりましたし、当日も温かく迎えて頂き、コンサート中も一緒に盛り上げてくださりありがとうございました。 利用者さんの表情や表現から、日々スタッフの皆さんが真摯に利用者さんのそれぞれの性格や思いを大切に向き合っている事が感じとられます。 コンサート後には社会福祉には全くの素人の私にまで、施設としての何か課題がなかったかと聞いてくださり、その姿勢こそが施設をより良いものにしているのだと感じました。私自身もスケッターとして、スタッフの皆さんとコミュニケーションをとりながらより良い活動を目指していきたいと改めて思いました。
施設より「普段不安そうにしていたり怒っている方も、感動されて涙されたり、体を使ってリズムを取られたり、いつもは見られない一場面を多く見受けることができました。」と嬉しい評価を頂き、歌い手としてその状況はどうして生まれたのかを考えてみました。 私は利用者さんが普段どのような性格なのかなどはわからずにコンサートをスタートしますが、歌い始めると皆さんのことが不思議と分かってきたりします。そしてコンサートの途中で私に心を開いてくださる瞬間があります。普段不安や怒りや寂しさを抱えていらっしゃる利用者さんは特に最初のバリアは硬いですが、そういう方ほど本当は心を解放できる場所を求めている様な鋭い眼差しで私に向き合ってくださる方はとても多いです。その方の根本的な問題解決にはなれないかも知れませんが、少しでも歌と笑いで心がほぐれる瞬間が増えていく様な歌をこれからも志したいです。